速読本の訓練とパソコン・アプリ訓練の明確な違いとは

頭の情報処理能力をスピードアップして仕事、勉強、試験、読書に役立てたいと思って速読トレーニングに興味を持った方も多いのではないでしょうか。

お問い合わせでいただく質問の中でも多いのは「本の訓練」と「パソコンやアプリ訓練」ではどちらが良いですか?といったものがあります。

結論から言ってしまえば理解力を落とさず内容を把握する能力を身につけるなら両方やったほうが効果的です。

それぞれ訓練の役割や難易度が異なるため、目指す目的によって身につけるべき情報処理能力や速読でいう読書速度も異なります。

速読の実践書なら高速ページめくり訓練が代表的なやり方ですが、指の使い方やページをめくる速度のコントロールに多少の経験が必要ですがコツをつかむと驚くほど速読能力は向上します。中級者〜上級者向きです。

パソコンを使った訓練なら一定の期間実施するだけで3倍〜10倍の読書速度を達成するのに必要な視る力を身につけることは難しくありません。内容は画面を見ながら行う受動的な訓練が大半を占めるため初心者〜中級者までの速読訓練といってよいでしょう。

では具体的な違いとはどのようなものなのでしょうか。

本のトレーニングの歴史

速読の本を使って行う高速ページめくり訓練は1970年代、パソコンが生まれていない時代からあります。

もしかすると見たことがある方もいるかもしれませんが、指でページを「ビッビッ」と弾きながら超高速(ビジネス書で大体20万文字前後/秒)で行う視る力を高める訓練です。

速読の第一人者である川村明宏氏が創設した新日本速読研究会では1978年から速読教室の講座でこの超高速ページめくり訓練を始めています。

後述するパソコン、アプリを使用した速脳速読(川村式ジョイント速読)を開発する前までは本を使った訓練で脳の処理速度訓練を行っていました。

余談ではありますが、川村明宏氏は1980年台に世界で初めてシャープ電子手帳、ダイナブックノートパソコン、pc9800シリーズ、MS-DOS(IBM-DOS)専用にC言語または端末に合わせた言語でプログラミングした様々なソフトウェア、3.5インチ、5インチなど速読トレーニングソフトを開発しています。

資格スクールの大原、TAC、産業能率大学、早稲田司法セミナーなどで速読教材の提供をしていたため現在では企業の管理職、弁護士など士業の方で受講された方も多くいらっしゃいます。

速読訓練でもテクニック系と実践系に分かれる

現在の速読法を調査してみたところ、大きく分けてテクニック系と実践系で分かれているようです。

テクニック系はいかに上手に文章の端々から全体を読み取っていくかを伝えている事が大半です。もちろんこれは用途によっては有効です。

実践系は脳の情報処理能力に視点を当てていて、文章の認識速度そのものを向上させていく訓練で実用的なテクニックも一部含まれます。

後者は文字認識を行う情報の検索能力を高速化させていくもので速度認識によるスピードの違いから速い感覚を脳に慣れさせていき(脳の可塑性を利用)、今までよりも速い速度で理解をしていく訓練です。

脳の処理能力を上げてからテクニックを学ばないと結果的に飛ばし読みになってしまうためです。

テクニック系をさらに効果的にするのが実践系の代表でもある速脳速読(川村式ジョイント速読法)トレーニングの特徴です。

速読の本を使った訓練の特長

速読トレーニングで本を利用する高速ページめくりでは、当人がいかに速度変化を正確に再現できるかが効果を得る上でのポイントになります。
例えば、10秒間で一冊の本を最初から最後までめくるとして正確に再現できる方は(最初は)ほとんどいません。これでは速度変化を行う上で基本となる速度が決まらないため、速い遅いの区別を脳が認識できません。

速度認識ができないということは脳の可塑性を利用したスピードの慣れによる効果が得られず、視覚と脳の検索速度の向上に繋がらないのです。

※詳しくは速脳速読(川村式ジョイント速読)の速脳理論をご覧ください

他方で正確な速度再現ができるようになれば、パソコンでは表示ができないほどの超高速で文字を視る力を養う事ができるようになり(例えば1秒間で一冊分20万文字を視る)、高度な速読トレーニングにつながります。

この高速ページめくりには川村明宏氏が名付けた視読という複数文字、複数行での文字の固まりをブロックごとに視て読む訓練や文字とイラスト(絵)を利用した右脳左脳トレーニングも含まれています。

そして視読の弊害になる音読のクセ(条件反射)も改善できる方法まで含まれます。

高速ページめくりは能動的な要素を含んでいるため、自分の感覚を使い何度も繰り返し訓練する必要があります。

一定の速度再現レベルに達すると自分自身のコントロールでパソコン以上の訓練効果を得られるため、中級者〜上級者(読書速度でいうところの分速1万文字〜10万文字以上の視る力を得られる効果)にあたる方に向けた速読トレーニングとなります。

書籍「決定版!速読トレーニング(平成元年9月20日初版発売)」では具体例を説明しています。

ページを指で弾く動作が脳トレになる

左の親指を使ったページめくり訓練は前述の効果以外に脳トレとしての効果もあります。

左指でページを弾く際にピンピンピンと指の神経を通じて脳に信号が送られます。この刺激は電気信号(パルス)で脳に届き速度の違いを認識する上で視るに重ねて強い信号で記憶されます。

つまりページめくりによって視覚で視る信号と指の刺激信号、音による聴覚信号で強くなるため、速い遅いの区別がつきやすく記憶にも残りやすくなります。

正確に速度再現ができればより目で視るだけの訓練以上に速いスピードと着実な定着に効果を発揮します。

また左手の操作、運動により映像認識で視る右脳速読のトレーニングにも効果的です。

パソコン・アプリ訓練の特長

速読トレーニングではパソコン、タブレット、スマホのアプリを利用したものもあります。

本の訓練との明確な違いは大きく2つあります。

1つは、体系的な訓練が誰でもできる事です。
例えばページめくり訓練のように属人的な能力に依存しないため、速読に必要な文字を追う力(眼筋力)、有効視野範囲(目で情報を捉えられる範囲)、識力(同時に複数の単語を認識する力)、検索速度(なぞり読みなど)、視読(1行、複数文字のブロック単位)、イメージと文字の変換認識力(イメージ訓練)、色の識別訓練、その他を一定の効果ある内容で正確に表示させる事が可能です。

このような体系化されたコンピュータプログラムにより誰でも速読に必要な情報処理能力を向上する事が可能になったのです。

目標の読書速度が1500文字〜10,000文字程度ならこのようなパソコンソフトで十分です。

上手な使い分け方法は?

実践書トレーニングとパソコンなどのコンピュータートレーニングを上手に使い分ける方法としては、

 ① パソコンなどの体系化された受動型プログラムで一定の水準に能力を上げる
 ② 実践本で自分の感覚を使う能動型のトレーニングを実践する

このような方法が上手に使い分ける方法としておすすめです。もちろん最初から本の訓練にチャレンジしても問題はありません。

ここで1つお伝えしたいのは、もともと右脳の傾向が強い方や幼少期から同時並行処理の神経回路が形成されている方は視読や速読の効果を最初から高い水準で得られる傾向があります。

例えばピアノの和音に慣れ親しんでいる方やデザイン関係の仕事をされている方などです。

本の訓練とコンピュータ訓練はご自身の環境や興味に合わせて工夫してみてください。

オススメの速読トレーニング本とコンピュータ訓練


実践書でおすすめする速読トレーニング本は「驚異の速脳速読トレーニング」(日本実業出版社 2023年3月20日初版)です。

今では目にする事がない本格的な速読訓練本です。本書には高速ページめくり訓練が収録されており本格的な脳の処理速度訓練、視読訓練などが実践できます。

コンピューターを使ったトレーニングでのおすすめはSOKUNOU®︎のソクノー速読です。

1日7分間と短い時間でできること、120種類以上の訓練、測定で効果比較、100種類以上の脳トレゲーム、500種類以上のワンポイントアドバイスで速読能力と脳の情報処理能力の向上を実現します。

新日本速読研究会の速脳速読(川村式ジョイント速読法)をベースに国内外で実績あるプログラムを採用しています。
また個人能力に合わせてプログラムが最適化されるため自分だけの訓練が自動的に構築されます。
年齢に応じたカスタムも自動化されているため小学生から大人まで利用できます。

無料体験もできますので、1日7分間でまずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。

実績No.1ソクノー速読


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