会話や音声学習を忘れない記憶力の高め方

勉強でも私生活でも何かを覚える場合、見て覚えることに意識が向きがちです。参考書や教科書などの文字や図が掲載されている媒体であればもちろん有効ですが、他方で聞いて覚える、記憶することの重要性については見て覚える以上に重要視されていない傾向にあるかもしれません。

仕事上の会話でのコミュニケーションをはじめ、最近では勉強でも音声教材など聞いて覚える場面が増えてきています。日常生活でも会話の内容をなかなか思い出せないのであれば、聞いて覚える力を養うことで、会話内容をすぐに忘れてしまう問題を解決しやすくなります。

聞いても覚えられない、思い出せないとの悩みをお持ちの方は、ここでご紹介する2つの要因を改善することで記憶に対する悩みを解消できる可能性があります。

なぜ会話した内容を思い出せないのか

会話中など音声を聞き取っている瞬間は理解しているように感じても、いざ思い出そうとすると鮮明に会話を思い出すことができない経験があれば、単に集中力の問題ではなく以下のような能力が低い可能性が考えられます。

・会話や音声を聞き取る速度が遅い(聞いた音声の認識処理が追いついていない)
・聞いても会話の内容がイメージができない(言葉という音だけが通り過ぎていく)
・理解に必要な知識が不足している

まず聞き取る速度が遅いがために、話についていけないという問題です。
実際に音声を通じて話は聞いてはいるものの、頭に送られた音声認識の速度が追いついていない場合に生じます。

相手の話す速度に自身の聞き取れる処理能力が一致していないと、音声はただの音として通り過ぎてしまい認識が発生しません。この聞き取り速度と脳の処理速度の問題なのであれば訓練によって改善できる可能性が大いにあります。

小学生低学年の子供が学校の先生の話す速度についていけないことがありますが、これは聞き取りの処理速度を上げることで改善できることがほとんどです。

聞いている音声に対する処理速度が遅ければ、理解することが難しく覚えることも困難な状態となります。

次に「会話の内容がイメージできない」は聞き取り処理能力は問題ありませんが、音声信号をイメージ化できず、記憶に結びつきにくいことが挙げられます。

音声のイメージ化が難しい場合、言葉という文字で記憶しなければならず、イメージに比べて右脳の記憶に残りにくく、覚えておくためには繰り返し行うことが求められます。
繰り返し覚える作業が苦手な方はストレスを感じ苦手意識を持つことになります。

会話中の内容をイメージすることが得意でない方は、イメージ力を強化するトレーニングを行うことで記憶力を改善し強化することができるようになります。

「理解に必要な知識が不足している」場合は、まだ言葉の意味である知識が存在していないので、学習という覚える作業で単語をインプットしていく必要があります。知識そのものがないのであれば、イメージすることもできません。

理解に必要な必要最低限の知識を獲得することから始めましょう。

会話に関わらず、見たり聞いたりしたそばから記憶の忘却は始まっています。
エビングハウスの忘却線 (新日本速読研究会)

【脳トレコラム】第7回 エビングハウスの忘却曲線とは

聞いたことや会話を思い出すためには、覚えられない要因を強化することで改善できる場合がほとんどです。

聞き取り速度は改善できるのか

会話、音声を聞き取る速度はトレーニングによって改善することができます。
先にお伝えしたように聴覚から得た音声信号を脳に送った際に、音の速度を認識する処理速度を引き上げていけば、今までよりも速い信号を記憶と結びつけ情報認識ができるようになります。

このトレーニングは速脳速聴というもので、自分が認識できる下限から上限までの処理速度を数値化した後、最も速く高速音声に順応できる速度の間で速度認識トレーニングを行います。速脳速聴によって音声理解できる下限が向上していくことで、普段の聞き取り速度が上がっていきます。

記憶と結びつけるために必要なイメージする力

音声を理解するための処理速度に問題がない場合、イメージする力が不足していることが挙げられます。
この場合はイメージを創り出すもととなる、色と形のパターンを覚えていくことでイメージに必要な分解と合成が脳内で構築しやすくなります。
イメージ力のトレーニングはソクノー記憶(最新版・ジニアス記憶術)で行うことができます。

何度も繰り返すことで記憶に定着させる

イメージ力を養う訓練を行う場合、一定の時間が必要となるため、繰り返し聞いて覚えることも有効です。音声教材は問題ないと思いますが、相手がいる会話中に何度も聞き返すことにためらいがあるなら、オウム返しで自分の発声を利用することでも代用できます。

この記憶方法はカーボン記憶と呼んでいる覚え方で、回数を重ねて聞くことでカーボン用紙に重ね書きしたのと同じように濃い記憶となり思い出しやすくなります。

聞いて覚える力を養うために必要なトレーニングとは

ここまでの話をまとめていくと、聞き取り速度が遅いことで相手の音声を理解できないなら「速脳速聴」で聴覚と脳の情報処理速度を上げるトレーニングを行いましょう。

会話をイメージ化することが苦手であれば、イメージ力を根本から強化する「ソクノー記憶」がおすすめです。

一度では覚えられないという方は何度も音声を聞いて長期記憶に定着させるカーボン記憶の覚え方が適しています。特に録音された音声ファイルや教材で覚えるなら、聞き取り速度が速くなればなるだけ、同じ時間で繰り返す回数も増えるので効率よく記憶に定着できるようになります。

ここで紹介した2つの「速脳速聴」「ソクノー記憶」は以下の「SOKUNOU(ソクノー速読)」から無料体験することもできますので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
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