速読用語集

速読の習得に必要な用語を解説します。正しい速読学習に必要な前提知識を得ることができより理解が深まる用語を集めました。

眼筋力

速読に必要とされる物理的に文字を追うための目の力。目を動かすための6つの筋力のこと(内直筋、外直筋、上直筋、下直筋、上斜筋、下斜筋)。速読の最初の段階では音読の特性である1文字をなぞりながら文章を追っていく上で必要不可欠の能力。眼筋力は1分間におおよそどの程度の文字(映像)を脳に送る力があるかを数値化して把握することができる。

眼筋力トレーニング

文字の上を早く走るためには目を動かすための筋力を運動させ強化する必要がある。眼筋力トレーニングは縦、横、対角線、円運動の動きにより目の筋力を運動させることができる。この移動に加え、適切な速度可変を行うことで今までよりも速く文字の上を走る(見る)ことが可能になる。初級の速読として位置付けている音読(黙読)の読書回路を用いた速読では文字を追う以上の速度で文章を読むことはできないため、眼筋力トレーニングは必須である。

眼筋力測定

1分間に追うことのできる文字数を算出することができる。測定値は数値化し基準を設けるためトレーニングにより比較が可能となる。また1分間に2500文字~3000文字程度の読書速度は眼筋力による文字のなぞり速度に影響を受けるため、速読トレーニングでは「30」を目指して眼筋力強化を行う必要がある。(一般的に眼筋力は10~20前後。数値は100倍すると1分間に追うことができる文字数に換算できる。例)眼筋力15=分速1500文字程度の文字を追う力があることを意味する)

なぞり読み(トレーニング)

音読や黙読で読む順序と同様の流れで数段階の速度可変を行い文字を「視る」力を養うトレーニング。自動車で高速道路を運転した後に一般道路に降りると普段よりも遅く感じる「環境に順応する」脳の習性を利用したトレーニング。脳の可塑性の原理を用いて速い速度(感覚)を覚えることが目的。この文字の高速なぞりを適切な速度で段階的に視る力を上げていくことができる。

脳の処理速度

映像(文字、画像、広い意味で目に見える映像)を認識できるスピードを数値化する測定。速読の原則である映像を処理する速度を一定の基準に合わせて測定することで脳の処理速度の比較ができる。また年齢により脳の処理速度は差がある傾向がある。視覚、聴覚による測定が可能。

固定読み

本やパソコン(スマートフォン、タブレット)で速度可変を行い、いまよりも速く文章や映像を見ることに慣れる訓練。高速で文章を見ることにより早いスピードを記憶することができる。段階的に変化を加えることで形としてすら見ることのできない文字の認識能力を向上させる。また文章を1行から始まり複数行のブロック単位で眺めることで固まりで広範囲にわたって見ることができる環境に順応することができるようになる。

移動読み

固定読み(トレーニング)は1行を中心に位置づけて1行以上の文章を表示させるが、移動読みは1行以上の単位で1文章を見ることで1文字ずつ文字を追う修整のある音読の癖を軽減させる。過去音読のみで文章を読んできた方は1行単位で文章を見ることができないため、まずは1行単位で文章を見て文章の見かたを覚えることが必要となる。

視読(ブロック読み)

文章を2文字以上で視て内容を理解する読み方。音読のように1文字ずつなぞって読むのではなく、数文字のブロック単位から1行などの固まりで文章を把握する文章の視かた。固まりで文章を把握する視かたは「視読」と呼び、習得すれば仕事や趣味の場で「音読(黙読)」との使い分けができるようになる。

音読・黙読

一文字づつ順番に文字を追う読み方。黙読の状態でも頭の中で音を発生させながら読む一般的な読み方。音読で速く読むためにはその特性ゆえ文字を速く追うための能力(眼筋力)が必要となる。音読には分速2500文字~3000文字程度を上限に物理的な限界があり、この水準を超えるためには視読(固まりで捉える視かた)の習得が必須となる。通常は音読での読み方のみで文章を読むが、視読の読書回路が脳の神経回路に作られること(整行回路)で、このような視読という読み方が可能となる。

読書速度

その名の通り1分間に読むことができる文章量を計測したもの。一般的には分速400文字~600文字程度に大抵の人があてはまる。自己流で早読みをしている人は分速1200文字前後の読書速度をみにつけている場合が多い。東大、早稲田、慶応に合格した学生の平均読書速度を測定したところ大体分速1200文字前後となっている。逆を言えば試験に合格するためには一定以上の読む速度がなければ時間内に問題を解くことができない。

目標読書速度

速読トレーニングでベンチマークとなる目標の読書速度にはいくつか段階的な目安がある。【1】仕事、読書に役立てたい場合は分速2000文字~3000文字(一般的な読書読の4倍~6倍)、【2】一般的な試験、受験に役立てたい場合は分速3000文字~5000文字(一般的な読書速度の6倍~10倍)、【3】司法試験、資格試験などの最高レベルの試験の場合は分速5000文字~10000文字(一般的な読書速度の10倍~20倍)。分速10000文字以上は能力開発や趣味のレベルであり、実用的な速読活用はこの【1】~【3】にあてはまる。

初見読書速度

速読トレーニングでは大きく分けて2つの種類の文章で測定を行う。一つは同じ文章での測定。二つ目は毎回異なる文章での測定。初見速度とは初めて読む文章の読書速度測定を指す。初見速度はトレーニングとして利用する同じ文章で測定して向上する読書速度の5割~6割程度に位置付けられる。初見速度の向上は個人の理解力(語彙数、思考パターン)の強化や同じ文章を測定し視ることにこだわりをなくすことで実現できる。

理解力測定

理解力は個人単位の異なる知識や語彙数の差で決まっている。既に記憶された知識であれば、記憶のデータベースから取り出すことが可能となる。一方で覚えたことのない単語や表現などはいくら速く読めても理解はできない。別途学習というプロセスを通じて記憶しなければならない。理解力を向上させるために知識をインプットする学習においても速読は役立つ。記憶するためには反復が必要であり、速読能力があれば今までよりも短い時間で情報を記憶することができる。(または同じ時間で何回も繰り返し反復でき暗記や記憶力をより強固なものにできる)

検索能力

必要な情報を見つけ出す能力。問いに答えるために文章中のキーポイントを理解して答える測定。的を絞った正確に情報検索の能力が求められる。

速聴

音声を高速で理解して聞き取る能力の向上トレーニング。速読が視覚情報の検索速度の向上を目指しているに対して、速聴は音声処理の速度向上を目指す。速聴力が向上すればこのような問題の解決に役立つ。【1】相手の話す速度につけるようになる(コミュニケーション能力向上)【2】英語の聞き取りが楽になる(英会話、語学試験に役立つ)【3】音声教材を倍速再生で高速暗記【4】通常よりも速い聞き取りがができ脳が活性化する(聴覚と脳のトレーニング)。速聴の上位学習法には立体学習(マルチ学習法)と呼ばれる多重聴法(多聴法)という複数の音声を聞き取ることができる学習方法も存在する。特許取得の学習法。

書き速度測定

脳の処理速度の向上により読書速度と並行して書く速度も向上が期待できる。視覚や聴覚で捉えた情報の判断を素早く行うことができているかを測定するための1つの測定。パソコンであればタイピング速度で測定を行う。米国でのサービスブランドeyeQ(アイキュー)がユタ州立大学の協力のもと実施した調査では最大で1.5倍向上したと報告されている。

ゲーム速読

楽しく続けられるゲーム要素を取り込んだ速読訓練。任天堂DS「目で右脳を鍛える速読術」他5タイトル以上に含まれるゲームを盛り込んだゲーム感覚のトレーニング。1日10分程度を目安に子供から大人まで脳のトレーニングができる。

速脳ゲーム

ソクノー速読に含まれるゲームトレーニング。周辺視野、反射神経、スポーツ能力、記憶力、読書スピードなどの要素を含んだランキング形式のゲーム(クイズ版)。全国の受講生とランキングで競える。ランキングは毎月リセット更新されるため毎月新たな気分でチャレンジできる。

アウトプット訓練(同じ文章を使った測定)

速読訓練で蓄積した視る力を発揮させ速度感覚を定着させるための方法。主に同じ文章を用いてこだわらずに速く視る感覚を養うためのやり方。訓練後にいつも通りの音読の読み方をすることが文章を速く読むブレーキになってしまうため、同じ文章を使いながらこだわらずに速く視ていくコツを掴むためのもの。ジョイント式速読は「視る」スピードを上げていくことで、理解、記憶、感性などの能力が視る能力に追いついていく習性を利用するため、このような同じ文章をつかって行うアウトプット訓練は必要不可欠である。なお、同じ文章で速く視れるようになった速度の約5割~6割り程度で初めて読む文章も理解がついてくることが過去の研究で判明している。

視幅

意識的に見える範囲のこと。速読ではこの視幅を拡大することでまずは多くの文章を視る力が求められる。音読(黙読)での読書の際には1文字に視野が集中してしまい、広く視ることができない。視幅拡大訓練ではこのような映像として見える範囲を広げることで、まずは多くの文章を視る力を身につける必要がある。

識幅

一度に認識できる映像や単語の数。大量の文章を理解するためには物理的に把握できる数を増やしていくことが高速で文章を見る能力と読む能力に直結する。理解できる数が多ければ多いほど、広範囲で文章見る際に理解できる処理能力が向上する。

識力

複数の映像や単語を速く理解する能力のこと。瞬間的に把握できる速度を個数と同時に増やすことで、素早く広範囲で文字を見た際に今までと同じ理解レベルに到達する速度が速くさせることができる。もちろん理解できない単語や知識はわからないままである。学習として速読を使う場合は言葉の意味を繰り返すことで暗記(記憶)することが速読による理解を向上させる上で必要となる。

周辺視野

視覚に入る情報(文字、映像)を判断できる範囲。周辺視野には「視幅」、「識幅」、「識力」も含まれる。周辺視野のトレーニングをすることで意識的に把握できる有効視野の強化にも繋がる。

カーボン記憶

反復することで記憶する方法。暗記したい情報を何度も繰り返すことで暗記する従来行っている記憶のやり方である。カーボン記憶の由来はカーボン用紙の上から何度も書き重ねることで色が濃くなる方法から表現されている。この反復して視る力を強化することで今までと同じ方法で高速暗記できる力がみにつく。

音声記憶

会話や音声教材などを用いて暗記すること。暗記できる量は発音速度と同等である。速聴による効果は音声理解の速度を向上させることで数倍の速さの暗記も可能になる。そのためには音声認識の処理能力を向上させる速聴トレーニングを行う必要がある。

トレース値

一般的な人と比べて同じ時間で何度反復(トレースできるか)で読めるのかを表した表現。トレース値が高ければ高いほど、繰り返し見る(読む)ことができる。トレーニングでトレース値を上げることで記憶力の向上に繋がる。主に記憶力トレーニングの一部として使われる。

WPM

Word Per Minute(ワードパーミニット)の略。1分間の読書速度のこと。英語圏のネイティブの一般的な読書速度は200~250 WPM。

eyeQ

英語圏のネイティブ向けに1998年に開発された英語版ジョイント式速読法。1日7分間で行う速読訓練をメインに視る力と脳の処理速度を向上させるアメリカでは実績No.1の速読訓練サービス。文章を速く読むだけでなく、成績の向上、脳の処理速度の向上によるスポーツ活用、シニア向けの脳トレとしても利用されている。eyeQ(アイキュー)は川村明宏氏の監修のもと、ジェフリー・フラム氏による運営によってユーザーに提供されている。個人、ビジネスユーザーを除き、3000以上の公私立学校に導入されている。(eyeQは欧米で300万人以上の実績がある)