あなたにとっての読む速度の価値とは
私たちが1日の活動の中では読むといった行動は欠かせません。勉強、仕事、趣味に使う時間でも当たり前のように読む事に時間を使っています。
過去に読むという活動に費やした事が今の自分を形作っていると言っても良いかもしれません。それだけ読む事は重要な事なのです。
1日に読むことに使う時間
いまあなたが本を読んだり、ネットで調べ物をしたりどの程度の時間を費やしているでしょうか。
そもそもそんなこと考えた事もないという方も多いと思いますが改めて1日で読むことに使っている時間を考えてみましょう。
例えば仕事の就業時間が1日8時間とした場合、事務職などのバックオフィス関係では半分以上、もしくはほぼ全ての時間を費やしている可能性もあります。
もちろん読むだけではなく、人の話しを聞く、文書を書く(タイピング含む)という比率も低くはないはずです。
年間にするとどのくらい?
仮に1日3時間を仕事、勉強の読む活動に費やしているとした場合、年間で1095時間を使っている計算になります。
3時間×365日=1095時間 (45日分に相当)
なんと2ヶ月弱の時間を「読む」ことに使う時間があることに気付きます。
この読む時間に加えて、新しい知識を学ぶための読書、勉強などを含めるとその1.5倍~2倍位には達しているのではないでしょうか。
受験を控える学生なら更に多くの時間を読む活動に使っていることになります。
日本人の読書速度の平均は大体400文字~600文字(分速)程度ですから、平均より遅い人は平均の方よりも学習に差が出ることも容易に想像できると思います。
学習に関しては一概には言えませんが、単純に読む時間を効率化するだけで、年間で使える時間(余った時間)や学べる量(覚えられる量)に差が出るということになります。
最低でも2倍以上を目指すべき
では年間に費やしている読書時間が半分になるとするとどうなるのでしょうか。
単純計算で1日3時間程度の読む時間が22日分になります。これは単に同じ時間分の読む文字数を半分にしただけですが、言い換えれば3時間で2倍の時間を読む活動に使えるようになります。
読書速度2倍 → 6時間分×365日=2190時間 (90日分)の学習量が得られる
このように単純に読むスピードが2倍になるだけで、年間で読む活動で得ている情報を2倍以上にできるわけです。
仕事から勉強、資格試験などで大きなアドバンテージになることは間違いありません。
問題は反射的に使えるまで続けること
よく自己流で速読をしているという方の話を聞きますが、重要なのは飛ばし読みの技術ではありません。
今までと同じ理解力で速く情報を把握する力が必要になります。
そのためには自然に文章を、反射的に把握する力を身につけるトレーニングでみにつけていくことが重要です。
無理をして速く読んだとしても、結局は飛ばし読みであり、記憶にも残らず文字情報がただ過ぎ去っていくだけです。
自然に使えて今まで同じ理解力を保ったまま読むには、文字情報を過去の記憶データベースから検索するスピードを速くしていくことが重要です。
これはスポーツと似ていて、例えば野球のバッターが飛んできたボールを考えて打っていては遅いわけで、目で捉えた情報を反射的に判断して理解します。
そのためには繰り返しバットで素振りを行ってボールを瞬間的に打ち返せる反射を身につけるトレーニングが必要不可欠です。
しかし一度定着してしまえば、いつでも使える神経回路として反射を使うことができるようになります。
あなたにとっての価値はどのくらい?
読む時間を年間時間で例えてきましたが、果たしてあなたの場合は読書速度が2倍になるとどのくらいのインパクトがあるでしょうか。
読む時間が半分になれば、
- 好きなことに時間が使える
- より多くの知識を得られる
- ライバルに差をつける
- 無理だと思っていた高い目標にチャレンジできる
こういったことで時間を有益に使うことができるようになります。
あなたにとって読書速度が2倍になるとはどのような価値があるか改めて考えてみてください。
読書速度を上げる方法
では実際にどのように読む活動で使っている時間を短縮していくのでしょうか?
そのためには理解力を保ったまま速く読めるトレーニングを行うことが一番の近道です。
もちろん速読トレーニングをしたからといって、いきなり今まで以上の理解力(例えば知らない単語がわかるようになる)ことはありません。
今の理解力を落とさずに速く読む力を得ることで、新たな学習を通じて理解力を上げていくことができます。
速く読むことは情報に対する処理速度を上げることであり、学習の過程で知識量や理解力を上げるための最初のステップなのです。
こういった速く読む能力を身につけるには辛い方法ではまず続きません。何事も定着させて反射的に発揮できるまで一定の時間が必要です。
現在はインターネットでトレーニングをしたり、指導を受けられる環境が整っていますので、ぜひこの環境を活用してみてください。